4月19日 鴨居・一郎丸








いきなりトラフグ祭り!!!






今月の12日に磯子の鴨下丸のルアー青物船が、偶然トラフグが群れてるポイントを見つけたらしく、

その日は青物も忘れ(笑)何と、トップ36匹、船中100匹超のトラフグが釣れたらしく、

それを聞きつけた八景の野毛屋が、15日に乗り合いで狙った所、1キロ〜最大5キロのトラフグが

船中6〜10匹釣れて、それで他のフグ船の宿が一斉に狙いだしました。



その後は、良い日でもトップ3〜4匹位の釣果に落ち着いてきましたが、それでも東京湾で天然のトラフグが

狙って釣れるなんて事は、今まで考えられなかった異常事態です。それもスーパーヘビー級ばかり。



それを聞いて自称プロフグ師(笑)の私が黙っている筈はありません。今日がアマダイ最終日という山天丸を

すっ飛ばし(笑)鈴木を誘ってフグの常宿の鴨居の一郎丸に向かいました。



野毛屋では船2隻で48名限定にしていますが、一郎はそこまで混まないだろうと思いましたが、万が一を考え

いつもより早めの4時半に到着してみると、既に10名位集まっています。当然四隅の良い席など空いてないので

どうせならと右のど真ん中に2席確保しました。



まだその時点では、席も一つ飛ばし出来る位の余裕がありましたが、見ていると、どんどん人が集まり

急遽一郎丸でも2隻体制にしました。それでもまだ客が来て、気が着いてみたら、

一つ飛ばしなんてもっての外の2隻とも満席状態になってしまいました。

結果的に野毛屋とほぼ同数のお客が集まりました。



いつもこの頃は、一番フグが釣れない時期で、トラフグが始まる前はお客が集まらず、出船なしという日も

ありましたが、さすが天然トラフグのパワーは物凄いものがありました。

当然横の人とは1mも空いていなくて、水深も40mを狙いますので、オマツリは覚悟の上ですね。



でも本当に私達にトラフグが釣れるのでしょうか? 何せ始めての経験ですので、出船前から心臓ドキドキです。

いつ以来でしょうか、釣りでこんな気持ちは・・・



そしていざ出船です。たいして走らずにポイント到着です。久里浜沖か金谷沖という感じでしょうか。

もうすでに数隻の船がトラフグを狙っています。



期待感バンバンの釣りスタートでしたが、案の定オマツリの連発ばかりで一向に誰にも魚が掛かりません。

やっと掛かっても、トラはトラでもアマダイ船で見慣れたトラギス・・・



そして遂に私の左隣(右隣は鈴木です)の人がちょっとまともな魚を掛けましたが、

ちょっと引きが弱いと思ったら、案の定カワハギでした。でもちょっとホッとしましたが、羨ましかったりもします。



そして一番前の人の竿が思いっきり曲がっています。ありゃあ間違いなくトラフグだろうと、右側全員が

注目しますが、上がって来たのはあのにっくきエイでした。あ〜良かった(笑)



その後はまたオマツリの連発で、すでに『トラフグなんて絶対に釣れねえ・・・』と思い始めた頃、

左隣で先ほどカワハギを釣ったにいちゃんの竿が思いっきり曲がっています。期待と不安で水面を見ていたら

見えた魚は、正真正銘の40cm超のトラフグ。『やっぱりいた〜、スゲー羨ましい〜〜〜』



そして周りが皆俺もと頑張りますが、また沈黙オマツリタイム・・・ そしてその沈黙を破ったのは何と私でした。

竿先にわずかに当たりを感じ、軽く合わせてみたら、いままで経験のない重量感が伝わりました。

『すっ、鈴木ィ〜きっ、来たよ〜〜〜』と言ったとたんに、フっと重量感が無くなってしまいました。

『バっ、バレた・・・』



でもすぐに気を取り直して仕掛を落とし再度狙うと、また竿先にわずかなアタリが。すかさず合わせて

今度は乗せました。その重さから間違いなくトラフグを確信しました。



しかしそのとたんから、もの凄い重さと引き、フグが掛かった嬉しさ、またバレるんじゃないかとの怖さが

入り混じる何とも言えない心理状態の中、必死でリールを巻き続け、見えた魚は正真正銘の天然トラフグ、

それも左隣のにいちゃんのよりデカい!

鈴木にタモ取りしてもらったトラフグは45cmの立派なトラフグでした。

『鈴木ぃ〜、オレ釣っちまったよ〜、トラフグだよ〜〜、スゲー嬉しいよう〜〜〜!!!』



出船前は鈴木と、1匹釣れれば御の字と話していましたが、こうなると欲が出るのが釣り師の性で、

さらに2匹目を狙います。



今日は釣れだすと船中数匹釣れて、それが終わると暫くマッタリモードという繰り返しでした。

当然釣れている時の時間は短く、その時いかに乗り遅れずフグを掛けるかの勝負となりました。



そして二回目の連発モードでは掛けそびれてしまいましたが、3回目の連発モードの時、

左隣と鈴木と3人でオマツリしてしまい、鈴木の仕掛を外して竿を持ったとたんに

いきなり『ガツッ!』とアタリがありフグが掛かりました。

当然左隣の兄ちゃとはオマツリ状態でしたが、兄ちゃんにとにかく巻いちゃいますと一声掛け、

また必死でリールを巻いて、何と2匹目のトラフグを釣りました。



すかさず鈴木に『ほら、鈴木、これ持って帰れよ』とそのトラフグを差し出したら

『え〜山崎、いいのかよ! ありがとう!!!』

『おう、友達じゃねーかよ!』 

って、何て気持ちイイんでしょ、でもちょっと勿体なかったなともチラっと思ったので、

『でも、もし鈴木が釣れたら返してね・・・』(笑)



その後は本当にぽつりぽつりになってしまい、連発タイムが訪れる事なく終了時間になってしまいました。





本日の釣果




私、トラフグ45cm、41cm



鈴木、無念のボーズ(でも1匹ゲット・笑)



船中2隻でトップ4匹、3匹が5名、ボーズ多数・・・



サイズは最大59cm・4キロがでました。






結果的には2匹のトラフグが釣れたので大満足です。鈴木はオマツリばかりでボーズだったので、


絶対にもう来ないと言い出すかと思ったら、やはり隣でヒーヒー言いながらリールを巻いている私を見て


悔しかったのでしょう。帰りにトラフグの仕掛を買ったらしいです。




でもこのトラフグ祭り、一体いつまで続くのでしょうか。何せ誰もが始めての経験ですので、全く解りません。




山天でも最近またデカアマダイがポツポツ釣れていますので、もう少しアマダイをやるそうですが、


やはりインパクトはトラフグの方が大きいので、トラフグが終わってなければまた狙おうかなあ・・・




しかし、釣りたて天然トラフグの刺身とから揚げは本当に美味しゅうございました。


釣って興奮、食べても興奮とは・・・釣りっていいですね、って、釣れればね、鈴木君・・・








トラフグ、45cm