3月8日 八景・横内丸









キンメ、ザクザクの筈が・・・






初めての釣り物ですので、ちょっと長文になります。


ご了承ください。






今日は『何でも挑戦するぞ企画!』(そんなのあったっけ?)の一環として、初のキンメダイに

挑戦です。トメもこの釣りは初めてですので、今日あたりはもしかすると、もしかするかもと言う


淡い期待を込めていつもの忠彦丸の隣、金沢漁港の横内丸へとやってまいりました。



キンメと言うと、テレビで見ていると、深い海の底から仕掛けを上げると、3匹も4匹も


ぞろぞろと付いてくるイメージですが、はたしてどうなりますやら・・・




横内丸では朝の6時に釣り人が集まった所で、くじ引きで席を決めます。つまり1を引けば良い


席が取れます。私達は2人グループですので、1枚のカードを引きます。当然その役はトメで、


案の定1を引いて、風裏になる右の後ろから2席をキープしました。




さすがにこんな時にでも、持っている男』の本領発揮です。私は一番トラブルが少ないであろう


一番後ろに入れてもらい総勢7名を乗せて忠彦丸のスタッフに見付からない様に


そーと出船です(笑)




ポイントまでは約1時間半掛かるとの事ですので、寝ているのももったいないので、その間を


利用して、仕掛けを作る事にしました。




今日のキンメは昨日の夕方に急遽決まったので、急いで仕掛けを作って来ましたが、


何せかなり私的には大変な仕掛けで、2セットしか作る事が出来なかったので、


トメに手伝ってもらいせっせと揺れる船の上で1セット作りました。


船で市販品を買うと1セット500円もしますので・・・ 




しかし針が5本もあり、仕掛けの全長が7m位ありますので、せっかく昨日必死に作って来た


仕掛けが、ビニールから出した瞬間にぐちゃぐちゃにならないかという心配もあります。


何せ始めての経験ですから・・・




200号のオモリは船宿に借り、針を止めておく為の磁石も借りました。でも舟べりに磁石は


付きません。「テープ張ってそれで止めるんだよ」とトメ。




『なるほど。そのテープは特殊なテープで金属が引っつく様になっているのか・・・』


とテープを張った上に磁石を置きますが、それでも付きません。


「何やってんだよ、そのテープを上から貼って磁石を止めるんだよ」


なるほどそう言う事だったのね、何せ始めてですから・・・




竿は自前のビシ竿。リールは糸が最低でも400mは巻いてある電動が必要なのですが、


そんなもん持っている訳もなく、トメに借りました。





仕掛けを作り終えてもたっぷり時間はあり、ちょっと退屈したあたりでやっと『沖の瀬』という


ポイントに着きました。 『やっぱり1時間半は遠いなあ』と言う印象でしたが、


これも高級魚キンメの刺身と煮付けの為です。




仕掛けの投入は船の一番前の人から船長の合図と共に順番にオモリを投げ入れます。すると


先ほどの磁石で止まっているサバの皮付きの針が順番にオモリに引かれて海に沈んで行くと


言う寸法です。右側には4人がいましたので、私は一番後と言う事になります。




隣のトメが投げ入れ、いよいよ私の番です。笛がなりましたので、思いっきりオモリを投げ入れ


ましたが、200号のオモリに引かれて、素早く落ちて行く仕掛けが何か変な風に


なっていた様な・・・ まあ気にせずキンメ釣りましょ。




最初のポイントは水深200m、その後、最高で300m位までやりましたが、その位ありますと、


仕掛けが海底に着くまで長い長い。その間が何とトイレタイムです。(笑)




そして着低。底から少し上やら、30m位上げてから5mずつ落とすなど、船長から指示が


出ますが、アタリらしき物は何もありません。




20分位経過したでしょうか、一度仕掛けを上げる様にと船長から指示が出ます。


電動リールのパワー全快でラインを巻きます(魚が掛かっていない為)が、またこれが長い。


そしてやっと水面に上がって来た仕掛けを見たら何とグチャグチャ・・・ やはり投入が


ダメだったみたいです。そして仕掛けを全取り換え。もう既に気持ちが折れそうになってしまい


ました。




そして仕掛けを取り換えている最中に私の投入の番が来てしまいましたが、まだ準備が完了


していなかった為投入出来ませんでした。そしてやっと準備が出来たので投入しようとしたら、


トメが「投入のタイミングが遅れたら次の流しまで投入出来ないよ」と。つまり次の流しまで


ボーとしているしかないのです。う〜ん、何か面倒臭い釣りだなあ・・・




そしてそれからは、たとえ針の1、2本が絡んでいたり、交換しようとして途中でまだ針が付いて


いなかったとしても5本の針の内2〜3本の針が生きていたら迷わず投入です。また2〜30分


ボケっとしているよりマシですから・・・ 




それでもタイミングが遅れて投入出来なかった事が後2回位ありました。


結構キンメ釣るには大変だ・・・



流しの途中でアタリを感じて仕掛けを上げるのは自由ですが、上げてしまったら当然次の流し


まで待たなくてはなりません。




困るのは着低直後に弱いアタリがあった時。小さめな外道でしたらそのままにしておいて、


他の魚が掛かるのを待っていれば良いのですが、もしキンメだった場合、欲をかいて


そのままにしておいて、その魚が外れてしまったらどうしようか散々悩んで、キンメである事を


祈りながら仕掛けを上げてみるのですが、案の定外道のチビ魚だったりします・・・

おもいっきり疲れます・・・




そして2セット目の仕掛けも途中で使い物にならなくなり、残りの1セットを袋から出しましたが


予想通り出した時点でグチャグチャ・・・ 時間を掛ければほどけそうだったのですが、時間が


もったいないので、結局船宿の仕掛けを2セット購入しました。しかし船の仕掛けはやはり


バランスを良いのか、その後はエダス部分をちょこっと換えるだけで済みました。船宿仕掛け


恐るべし・・・




話が大分それましたが、たまにアタリはあり、悩んだ末に仕掛けを上げて来るとユメカサゴ

だか、ノドクロカサゴだか、20p位のカサゴの仲間が釣れて来る位であまり嬉しくありません。



そんな中でも深い所でかなり良いアタリがあり、追い食いも決まって、かなりの引きを見せ、


『やっと良型のキンメか!』とワクワクしながら上がってくるのを待っていたのですが、魚は赤い


どころではなく、いつもの見なれたアイツ、そうサバです。それも3匹もいっぺんに。何でこいつ


らはどこにでもいるんだ・・・




魚が付いていて巻きあげる時は竿を手に持っていたいのですが、何せ200号、とっても無理


です。ロッドキーパーにセットしながら巻いてくる事になります。ではせめて魚を誘う時位手で


竿を持ってやっていましたが、それも最初だけ。その内かったるくなって、竿はキーパーに置き


っぱなし状態になってしまいました。やっぱり釣りの内容としたらあまり面白くないかな・・・




そんな頃に良い引きを見せて『やっとキンメが来たか!』と思いましたが、上がって来たのは、


メダイと言う魚でした。40p位でしょうか。結構高級魚らしいですが、この魚、大変ヌルヌルで、


常連さんに「タワシで擦っておかないとクーラーの中が大変な事になっちゃうよ」と教えてもらい、


一生懸命タワシで擦りました。サイズはそこそこ良い魚ですが、これもあまり嬉しくないな・・・




そしてトメの竿にも良い引きが。上がって来たのは何とキンメより難しいく美味しいと言われる


良型のクロムツと言う魚。それもダブル・・・ 早速船長が写真を撮りに来ました。オレのメダイ


の時は来なかったのに・・・




そして午後1時半頃終了。私はメダイに小魚10匹位。トメはクロムツ2匹にチビキンメに後は


知らない魚程々。でもクロムツだけでも良いんじゃないのと言う感じです。トメにオレのメダイと


クロムツ1匹交換してくれと頼んだら、アッサリと断られてしまいました。当然ですけどね(笑)




帰りも1時間半掛けてやっと港に戻ってまいりました。すると朝はいなかったのですが、船長の


奥さんらしき人が居て、何と熱々のうどんを用意していてくれました。何と美味しくて有難い事。



そして今日、何より嬉しかったのは、無事に仕掛けを投入出来た瞬間。もうそれだけで


ホっとして、キンメなんて釣れても釣れなくても、どうでもよくなる位でした(半分本当です・・・)







キンメもやってみると、とっても難しい事が解りました。次回チャレンジする機会がありましたら


その時は必ずや、キンメとクロムツを釣りたいと思います。



でも仕掛けは3本針にしようかな・・・