5月8日 八景新修丸 カサゴ







今年になって、何故か「カサゴが釣りたい!」と思い始め、伊勢原の正人の渓流の誘いや、


戸塚の鈴木のマダイの誘いに目をつぶってやっと今回実現しました。


形主義の私としては一週間前にオニューの竿を調達し、早起きをしていざ現地へ向かいまし


た。今回は金沢八景の新修丸さんにお世話になりました。








マルチーズのマルちゃん(そのままやんけ!)がお出迎え


人懐っこくてかわいかった・・・






早速船に乗って仕度に取り掛かります。船の左舷(前から見て右側)の後ろから2番目に陣取


りました。一番後ろは優しそうなお兄さんでした。そのお兄さんに船宿のきまり(船が走り出した

低い橋を通過する為、竿を立てずに寝かす事や、最後に船長に結果を報告するのです


が、その時にリリースしたチビも勘定に入れる事などを教えてもらっている間に出航となりまし


た。後にこのお兄さんが今夜の晩餐の立役者になろうとは夢にも思いませんでした。







平日なのに17人も乗っていました。






7時半出船、15分程で到着です、出船前に渡された餌を付けます。餌はサバの切り身と生き


たドジョウです。ドジョウはタッパーに入っているのですが、蓋を開けたところ何と2〜3匹脱走


してしまいました。それを捕まえて戻すだけで、一苦労しました。それ以来怖くて、とうとうドジョ


ウは使いませんでした。




その点、サバの切り身は最高です。カワハギの餌のアサリみたいに付け方が複雑ではありま


せんし、シロギスの餌の青イソメみたいにヌルヌルして、動いて付けずらい事もありません。


幅1cm、長さ5cmの切り身をチョン掛けにするだけです。それに魚を釣った後も餌がしっかり


した形で残っていますので、付け替える事もせず、そのままドボンです、楽です!




早速釣り始めます。しかしそうすぐに釣れる筈ありません。いつもそうなのですが、着いて、仕


掛を落とせば、すぐに釣れる気がして・・・




10分位経ち、周りでポツポツカサゴが上がり始めました。そうすると私の竿にも待望の


ブルブルっとした当りが来ました。でもここであわてて合わせてはいけません、一呼吸置いて、


そーと竿を上げるのです。するとガンガンガンとしっかり針掛かりした感触に変わります。


そして巻き上げれば良いのです。




上がってきたのは完璧リリースサイズの13cm。どうしようか迷っていた所、右側のおじさんが


「今日はシブそうだから、そのサイズリリースしない方が良いかもよ、から揚げも良いし」


と、何と言う嬉しいお言葉。そのお言葉に甘えてキープ!







さすが、横須賀近し。






その後8時半に13cm、8時45分に16cmとボチボチは釣れるのですが、一向にサイズが上


がって来ません。横のお兄さんにも順調に掛かっていますが、何と、煮付けサイズをリリースし


ているではありませんか! 早速恥じも外聞もなく交渉です。



「あの〜、そのサイズいらないのですか?」


ええ、20cm以下は捌くの面倒なんで。」


かっこいい、かっこよ過ぎる、私もそんな事言ってみたい。しかし私の言う事と言えば


「じゃあ、そのサイズ貰っていいですか・・・?」


「いいですよ、はいどうぞ。」」



優しい、優し過ぎる、何て良いお兄さんなんだ・・・! 結局7匹も貰ってしまいました。(トラギス


も一匹)そのおかげで夜の水留家との夕食が豪華になりました。感謝、感謝!!!




9時45分には反対側で4キロものタコがあがり、一時船中騒然となりました。カサゴもボチボチ


上がってはいるのですが、いかんせん私も周りも煮付け、から揚げサイズ。刺身サイズは一向


に上がりません。




私も30分に一匹ペースで小型を釣り上げていましたが、11時15分にやっと来ました、それま


でに経験の無い凄い当りが。あまりにも凄い当りで少し焦って早合わせになってしまいました。


それでもどうにか針掛かりして、


「来たよ〜、来たよ〜、デカイよこれ!」


などと人に聞こえる独り言を言いながら巻き上げていましたが、何と半分位迄上がったところで


フっと軽くなってしまいました」

「うわぁ〜〜〜、バレたぁ〜〜〜〜〜」


これもまたでっかい声の一人言です。




12時を回った位に、隣のお兄さんがキャビンに入って寝てしまいました。


「チャンス、お兄さんの分まで釣ったろう」と言うスケベ根性を起したのですが、


1時間半くらいウンともスンとも言いません。



「俺も寝てれば良かったな〜」などと思っていると、船の前の方で25cmクラスが2匹上がり


ました。こりゃこっちにも来ると思い気合を入れましたが、また沈黙してしまいました。



もうほとんど諦めかけた13時半、ついにまたあの大物の当りが来ました。今度は慎重に合


わせて、しっかりと針掛かりさせました。オニューの竿を満月にしならせて上がって来たのは、


24cmの立派な刺身サイズのカサゴでした。






この位のサイズが2〜3匹欲しい・・・


お兄さん写真ありがとうございます。それにしても暑かった。






13時50分に16cm、14時10分に10cm(これはさすがにリリース)を追加して今回のカサゴ


初挑戦は終了となりました。結果は10cm〜24cm、11匹(他は15cmのオニカサゴ一匹と


これも15cmのトラギス一匹)です。結果的にはツ抜け(10匹を超える事)が出来ましたし、大


変満足な釣りとなりました。他の人は5〜21匹、最大26cmですので、私の結果もまあまあと


言えるのではないでしょうか。






7匹は優しいお兄さんから貰いました。







しかし本日はお祭り(他人と糸が絡む事)にやたら悩まされました。平日の割りには大人数


だった事と潮の流れが以外に速くて、ちょっと油断すると大抵絡んでいました。時間のロスです


し、あまり良いものではないですね。お祭りが少なければ、もう少し深場で大型を狙えるそうで


す、残念です。まっ、30cmオーバーは次回って事で(既にナメている・・・)




しかしそれを差っ引いても何と面白い釣りなんでしょうかカサゴ釣りは。何が良いかと申します

と、何と言っても餌です。サバの切り身の付けやすい事。今まで、そんな事を話題にした人は


聞いた事なかったのですが、餌付け大嫌い人間の私としては非情に重要問題です。そんな事


で釣り物を選ぶのは、私だけなのでしょうか・・・?



当りも割と明確だし、当りで大体のサイズが解るし、最大の良い点は食って旨い!


水留、いつも捌いてもらってご苦労さん、みゆきちゃん、いつも元気が出る笑顔をありがとう、


まりん、単純に私が行くと喜んでくれてありがとう。笛はちょっと勘弁・・・







左上、から揚げ 右上、煮付け


左下、刺身 右下、皮付き湯引きとオニカサゴの刺身


どれも最高の味だったぜ、水留シェフ!


(コロッケも旨かったよ、これはみゆきちゃん?))







こりゃ当分、月一のカサゴ釣りはやめられそうにありません、来月は刺身サイズを2〜3枚


揃えるのと、吉野家にもお裾分け出来る様に頑張りたいと思います。


そうだ、また仕掛と重り、大量に買っときゃなきゃ・・・ 根掛凄いから・・・