発病〜入院






ちょうど2年前の健康診断の検便で鮮血反応が出て、初めての大腸内視鏡検査を受けました。

その結果は、大腸は問題が無く、痔のせいによる多少の出血だろうとの診察でした。

『な〜んだ、痔かよ、大した事なくて良かったぜ・・・』

と、その時は相当舐めていました。だって、今まであまり人に痔の話など聞いた事がなかったし、

そんなもん放っておけばその内治るでしょと。

まあ、大きな間違いでしたが・・・



それから1年後位から、今まで軟便一筋だった私のウ〇コが、やや固まり始めました。

それから排便時に痛みが出るまで、そう長くは掛かりませんでした。



最初の頃は、痛かったり、痛くなかったりで、しばらく我慢していましたが、その内にかなりの痛みを

伴う様になってきました。流石にこれはまずいんじゃないかと思い、早速ネットでボラギノールを調べ始めましたら、

ステロイドが入っていない軽めのMと、ステロイド入りのAがあるとの事。

『まあ、オレの痔なんて大した事ないし、軽めのMでいいでしょ』と近くのクリエイトに早速買いに行きました。



ボラギノールMを手に持って向かったレジにいたのは、何と制服姿の可愛い女子高生。

一瞬怯みましたが、そこはオヤジ、恥ずかしさを堪えつつもその女子高性にそっと差し出し、

何とか夢の薬を購入しました。

『これで治ったも同然だぜ!!!』

この時は本当にそう思っていました。



しかし、Mを使い切っても、治るどころか、益々痛みが出る一方です。

『そっか、Aだ、Aなら治るんだ!』

と、早速ボラギノールAを買ました。



この頃から、知り合いやらお客さんににケツの痛みを話し始めましたが、

皆さん一様に『松島病院に行った方が良いよ』言ってくれます。

でもその一方で、痔の手術の怖さもこれでもかと聞いていました。

やれ、痔の手術の後は、ウ〇コ出来ないから、10日間飯食えなくて点滴だけだよ、とか、

痔の手術って、女性が子供を出産するみたいに、あおむけになって、足を紐で持ち上げられ、

自分で自分のキ〇〇マを持つんだよとか。

今思うと、そんなガセネタを信じた自分が情けないです・・・



ですから、根性でボラギノールAで治そうと頑張りましたが、半分無くなっても一向に痛みが治まらないので、

こりゃあ、もうイカンと、覚悟を決めて、松島病院へと向かいました。

もっと早く解れよって感じですよね。



思い付きで午後に行った為に、予想通り2時間近く待ち、診察になりました。

そしてドキドキしながらパンツを下ろし、診察が始まったとたんいきなり医師が

『はい、ちょっと指を入れますよ〜』と、いきなり指を入れてきました。

『うわ〜、ちょ、ちょっと、す、すげーいてー!!!』

『今度は、器具を入れますよ〜』

『も、もう、勘弁してくれ〜〜〜』

と、冷や汗ダラダラかいている内に診察が終わり、

『肛門が狭くて、切れ痔になっています。一か月分の薬を出しておきますね。』



そして、処方された薬は、座薬、注入軟膏、軟膏、飲み薬×2の5種類。

『てっきりイボ痔かと思っていたのに切れ痔だったのか、まあ、どっちにしても、医者から

 これだけの薬をもらったのだから、もう治ったも同然でしょ。』



そしてあれだけ排便時に痛くて頭を掻きむしり、その後は、30分椅子に座れなくて立ったまま過ごしていたのに、

何と、薬を初めて3日位で全く痛みを感じなくなったではないですか。



『何だ、もう治っちゃたじゃん、もう薬いらない位だけど、せっかく1か月分貰ったから、使っとこうかな』

と、一応真面目に一か月薬と使用し、医者からは薬が無くなったらまた来るようにと言われていたのに

自己判断で治ったと思い込み、薬ナシで放っておいたら、3日もしない内にまたあの激痛が襲ってきました。

そしてまた松島に駆け込んだのは言うまでもありません・・・

そしてまたしてもあの悪魔の様な診察が・・・

『もう絶対に痔を舐めるのはやめよう・・・』

心からそう思いました。



そしてその頃から、手術しか治らないと言われましたが、てっきり日帰り手術で治るものだと思っていたら、

何と、10日も入院が必要との事。

私の仕事は比較的冬がヒマなので、このまま薬で来年の冬まで引っ張ろうと思いましたが、

それにはまだ半年以上あるし、周りからはやるのだったら早い方が良いと散々言われましたので、

少し長めの夏休みを取るつもりで、8月13日に入院する事にしました。

『ソートー怖いけど、仕方無いよな・・・』



そしてお客さんには、店を休むことを丁寧に説明して、まだまだ先の話だと思っていたら、

あっと云う間に運命の8月13日がやってきてしまいました。

続く・・・