10月31日 葉山 カワハギ ボート釣り
店の改装工事もひと段落して、やっと釣りに行けました、約3ヶ月振りです。気が付いたら
渓流のシーズンはとっくに終わっておりましたので、近所の小、中学校時代の同級生の吉野に
以前より誘われていた、葉山でカワハギのボート釣りに初挑戦です。
吉野は去年位からカワハギにすっかりはまっている様子、先週も小五の息子の良ちゃんと
行ってきて良ちゃんに負けたらしい・・・俺はどうなるんだろう、海の餌釣りなんて、20年以上
やってないし・・・ と言っても釣り自体初心者じゃないし、何とか2〜3枚は行けるかな・・・?
何故ボートでカワハギなのですって? ボートは乗り合い船と違って気楽そうだし、それに、
吉野が漕いでくれそうだし、仕掛けも吉野が持ってるやつを使えばいいし、食べたら旨いし、
きっと吉野がさばいてくれるし、釣りの為なら二人とも仕事サボるし・・・(何か良く解らない・・)
結局俺は良ちゃんと同じじゃねーか!と言うより釣れないと怒りだすから、良ちゃんより始末
悪いじゃねーか!でも金半分出すから許してね、それにアオリイカも釣るし・・・(ウフ!)
って釣れるのかよ・・・!
で、前日の夜、吉野に店に来てもらって、作戦会議です。作戦会議って言っても、竿はどーす
んだ、リールはどーすんだ、カワハギは釣れるのか、カワハギ釣れすぎて困ったら、
カサゴやるだ、アオリやるだってしょせんそんなもんです。
竿は手持ちのルアー竿で代用出来そうですが(カワハギナメてない?)リールがありません。
「俺のリール貸してやるよ」 と吉野の暖かいお言葉。で、早速持って来てくれたのですが、
「おい、吉野、このリール何か回転がおかしいんだけど・・・」そうです、手入れが悪くて、
ハンドルに塩が溜まっているのです。洗ってオイルを挿しました。(みんな釣りナメてない・・?)
葉山ってこんな感じだったよな〜
朝です、出発です。出船は7:00との事なので、5:45分に待ち合わせ、葉山釣具センター
(ボート屋さんです)に横浜横須賀道路を使って向かいます。六ッ川インターの料金所で吉野号
がETCとか書いてあるゲートに向かっています。「おい、吉野、そこはET何とかって言って、
どっかの金持ちが機械付けて、金払わずに通れる・・・うわ〜〜〜ぶつかる〜〜〜!」
と思った瞬間、バーが開きました。もう常識なのねETCも・・・
逗子インターで降りて、逗葉新道を通り、程なくして葉山釣具センターに到着です。
「30分で到着か、いつもの山梨よりすげ〜楽だな・・・」などと思いつつ、受付を済ませ、
エギ(イカを釣る道具)を2本調達して、荷物を抱えて、いざ海に向かいます。
釣具屋さんから、本当にただの住宅地を150mほど抜けると、いきなり浜にでます。そこから
さらに左に150mで本日のボートが待機しています。5〜6艘でしょうか。そしてその周りには
早く行きたくてしょうがない様な顔をしたオヤジどもがうろうろしています。
オヤジどもの至福の時間・・・
で、その内の一人がこのやる気マンマンおやじ。
でもオヤジだけかと思っていたら、女性も一人いるじゃありませんか。吉野に聞くと、何でも
その二人は若夫婦でよく二人で来ているとの事。当然狙いはカワハギとの事。「そうか、俺たち
と同じ狙いか。他の連中はどうもカワハギではなさそうだし、今日はそのカップルと勝負か!」
と勝手に決めました。もちろん勝負の対象になってる事など若夫婦は知る由もありません。
このボート屋さんはボート代¥3500にプラス¥500で行き帰りエンジンの付いた船でボートを
引いてくれます。当然みんな行き帰りにボート漕ぐのはかったるいので、引船頼みます。
そうすると5〜6艘のボートが列を作って引っ張られる訳です。結構おもしろいものです。
そして順次、自分の好みのポイントで離してもらって、やっと釣り開始って訳です。
我々もポイントに到着しました。沖に出てみると、結構風が強くて寒いです。今日は暖かいだろ
うとナメて、薄着で来てしまった事を多少後悔しつつも、もう釣りがしたくてしょうがない為、
寒さもすっかり忘れて仕度に入ります。
今回は仕掛けや餌はすべて吉野におんぶに抱っこです。仕掛けは吉野の物を適当に使って
(当然使った分だけ後で請求が来ます) 餌は前日に吉野がそこら辺を走り回って、適当な
生アサリの剥き身を調達してくれました。餌は変な虫(イソメとか)じゃないだけ、この釣りは
マシです。
さて仕度が整い、餌付けです。本やネットで勉強したものの、上手く付けられません。それでも
何とか頑張って(ちょっとぐちゃぐちゃですが・・・)3本の針に餌を付けました、よし!(気合!)
早速待ちに待った投入です。オモリが底に着いた瞬間早速の当たりです。合わせると魚が
掛かりました。ブルブルブル、クンクンクンと言う久しぶりの感触です。
「何だ、カワハギって簡単じゃねーかよ!」とご機嫌な私。「外道かもよ」(外道とは狙い
以外の魚の事を言います。)と顔だけは冷静な吉野。やはり上がってきたのはベラと言う魚で
思いっきり外道です。そうです、それ程世の中甘くはありません。(吉野君はホっとしました)
仕掛けを下ろすと、ほぼ毎回あたりがありますが、カワハギは餌取り名人と言われているだけ
あって、なかなか掛かりません。仕掛けは針が3本付いていて、うまく行けば、、1回の投入で
3回の当りがあります。その3回を逃してしまうと、大抵エサはありません。それに合わせが
上手くいって魚が掛かったとしても、ほぼ外道です。やはり結構難しいもんです。
7:45分位になって、また当たりです。「どーせまたベラか何かだろ」と思った瞬間何かベラとは
違います。「お〜〜〜!このおちょぼ口は間違いなくカワハギだ〜〜!やった〜〜〜!」
やっと本命のカワハギが上がりました。吉野も外道ばかりだったので初めてのカワハギです。
でもワッペンサイズです。(ワッペンサイズと言うのは、とてもちぃっちゃいと言う事です。)
「ワッペンでもカワハギはカワハギだ!」って事でとりあえず一安心です。
この後20分間隔位に外道も交えながら、ワッペンがポツポツ上がってきます、吉野も同じ様な
感じです。たまにいわゆる3段引きと言う大型のカワハギ独特の引きがあるのですが、大抵は
大型のベラだったりします、とてもがっかりします。最初は外道でも釣れたら嬉しかったのです
が、この頃から「もうベラは勘弁だよ〜」状態になってまいりました。でも外道がいない所には
カワハギもいないらしいので、我慢して釣りを続けます。(渓流と比べたら何と贅沢な・・・)
9:30位でしょうか、結構いい引きです。「どーせまた大型のベラか普通のベラのスレだべ」
などと思いながら上げてくると茶色い大きな魚が上がって来ました。もうこの頃になると水面に
上がる前に本命かどうか解ります。外道はチラっと腹が白く見えるからです。でも今回は白くあ
りません。「カワハギだ〜〜〜!それも結構でけ〜〜〜!吉野〜タモ、タモ〜〜〜!」
やりました!!ついに25cmクラスををゲットです!!!嬉しいです!!!写真です!!!
この様な顔を、満面の笑みと言うのでしょね。
う、嬉し過ぎる・・・
この後ワッペン一枚追加です。吉野も25cmクラスを上げました。でもこの頃から当たりが遠
のき、釣れても外道と言う時間が長く続きました。ポイントも変えたりしました。当然漕ぎ手は
吉野君であります。
時計を見たら12:00頃です。釣れている内はいいのですが、釣れなくなると、
とたんに飽きと疲れがどっと来ます。ほとんど同じ格好で釣りをしている為、足とケツが
ジワジワ痛くなって来ます。ケツの方は吉野が出掛けに即席で座布団を作ってくれて、何とか
なりましたが、足の痛みはどうにもなりません。とにかく足を伸ばしたくて、危ないけど立ってみ
たり、ボートのヘリから足を出してみたり、ううう〜〜〜と唸りながら、モジモジしてみたり・・・
「まだ帰らないのなかな〜」などと隣のオヤジを見ると相変わらずモクモクと釣りをしています。
「よっぽど釣りが好きなんだな〜このオヤジは」などと感心いたします。後で聞いたら
吉野も同じ様な事を思っていたらしいです。なかなか帰ろうとは言えないものです。
仕方がないので、足の痛みを我慢して釣りをしていましたら、12:30頃からまたポツポツ
カワハギが掛かり始めました。相変わらずワッペンですが・・・
そして、1:15分です。いい当たりの後、凄い引きです。直前に吉野が25cmクラスを上げてい
ましたので、本命だと確信がありましたが「どうかベラでは在りません様に・・・」と祈りながら
リールを巻きました。「お〜〜〜!白くねーぜ!ハギだぜハギ!これもでけーぜ!!!」
本命のカワハギです。計ったらこれも25cm位ありました、今日二匹目の良型です。
我慢していたかいがありました。やはり飽きと足、ケツの痛みに効くのは、大きなカワハギしか
ありません。そして、その後23cmを追加です。良型3匹目です。
しばらくして、餌のアサリがなくなってきました。もう満足なので、残りの餌を吉野に譲り、
アオリに照準を合わせました。が、エギなどやった事もなく、どーして良いかも解らずじまいで、
当然釣れる訳がありません。まあアオリイカは次回って事で・・・
そしてすっかり餌のアサリがなくなりました。「さーこれでやっと帰れるな〜」と思ったのですが、
「イカの短冊があるから、カサゴでもやるかな」と吉野のお言葉・・・「まだやんのかよ〜〜〜」
結局これも外道ばかりで、その間私は一応エギを投げていたのですが、イカが掛かる訳もなく
終了する事にいたしました。ケータイで帰りの引き船を頼みます。
他のボートを一艘連れて、引き舟がやってまいりました。引いてもらっている釣り人は何でこん
なに汗をかいているんだろうと思っていましたら、その答えはすぐに解りました。向かい風に
走っていますので、エンジン船の波しぶきが凄いのです。私も顔にバンバン喰らいました
暑くもないのにたっぷり汗をかいてしまいました・・・。
トイレにも行かず、足の痛みにも耐え、約7時間頑張りました。釣具店に帰って結果を報告
します。二人で、大小合わせて、20枚ありました私が10匹ですので、吉野も同じです。
でも吉野は最後にワッペンを2枚リリースしていましたので、結果的に私より釣りました。
さすがに粘りと頑張りは凄い物がある男です。(単に釣りバカ・・・?)そして、なによりボートを
漕ぐのがスゲー上手い!(沖での移動は全て吉野が漕ぎました、また宜しくね〜〜〜)
釣具屋さんでも写真を撮ってもらい、HPの`今週のアングラー’と言うコーナーに載せて
もらいました。吉野はK-1グランプリと言う、25cm以上の3枚合計で争う企画にエントリー
できました。私も次回はエントリー出来る様、頑張りたいと思います。
帰りもすんなり30分ほどで帰ってまいりました。それにまだ4:00にもなっていません。
いつもなら、まだ川の真っ只中にいて、飽きまくっているか、ボーズの恐怖に怯えながら、
必死こいてるかのどっちかでしょう。
いいな〜海のボート釣りも、次回は足とケツが痛くならない様に何とかしよっと。
二人分ですが・・・
そして、吉野にさばいてもらい(私も多少は手伝いましたが・・・)カワハギのキモ合えで
一杯(いっぱい?)飲みました。最高に上手い酒でした。カワハギもめちゃくちゃ旨いです。
吉野の包丁さばきも名人級でした。また、頼むね(お前もやれってか・・・)
刺身とヤキトリ、最高です!(ちょっと食べちゃってからあわてて撮りました)
結果的に初めてのカワハギ釣りだったのですが、そこそこに釣れて楽しかったです。
初心者なので、あまり深く考えなかったのが良かったのかもしれません。この釣りは奥が深そ
うで、考えたら考える程難しそうです。でも今回で、私も次回どの様な道具で、どの様な釣り方
をすれば良いのかが少し解った様な気がします。また行きたい釣りになりました。仕掛けも
自作出来そうです。
吉野、また仕事サボって行こうや。家族にはいくらでも俺をダシにしてくれい!でも何でアサリ
いじった後に手を拭かずに平気なの・・・・・・???
本日のまとめ
天気 曇り〜晴れ、風 やや強し、水温 高め、でも朝寒かった・・・
カワハギ 私 10匹 24,5cmを筆頭に大型3匹 あと小型7匹
吉野 12匹 25cmを筆頭にやはり大型3匹 あと小型9匹
アオリイカ 0匹 (エギ投げたけど、さっぱりダメ。風もあったし・・・)
カサゴ 0匹 (最後に吉野が狙うも型見ず外道ばかり・・・)
外道 二人で50匹位かな?(ベラ、フグ、オジサン、あと知らない魚多数)
やはり釣りは何を釣っても面白いな、カワハギもまた行きてー!